【兵庫/浜坂港】〈着日指定不可〉二枚皮松葉ガニ 2枚セット(約900g〜1.1kg) 11月下旬出荷予定

二枚皮松葉ガニとはどんなカニ？

「二枚皮松葉ガニ」とは、脱皮を控えた松葉ガニを指します。地元では「ふたかわ」とも呼ばれており、甲羅の内側に新しい、柔らかい皮が形成され、文字通り外側の古い殻と内側の新しい皮が二重になっているのが最大の特徴です。この二枚皮の状態は、脱皮直前のわずかな期間しかありません。

二枚皮松葉ガニの最大の魅力は、カニミソにあります。カニは脱皮という大仕事を控えているため、エネルギーを最大限に蓄えようとします。この時、カニミソにあたる中腸腺（肝膵臓）が非常に発達し、栄養がたっぷりと体内に貯めこまれます。その結果、カニミソは通常のカニと比べて、とろけるようなコクと濃厚さに！これが一度食べるとハマる、たまらない美味しさです。

また、脱皮のための栄養を体に貯めこんでいるため、身の味も濃く、甘みが強いのが特徴です。身の詰まり具合は通常の松葉ガニにわずかに劣るかもしれませんが、この濃密な旨味と甘み、そして絶品の濃厚ミソが相まって、一般的な松葉ガニと比べても遜色のない、むしろ「味が濃い」という点で勝るとも劣らない極上の味わいを生み出しています。

二枚皮松葉ガニが超希少な理由

二枚皮松葉ガニが超希少な理由は、漁期が短く、水揚げ量がとても少ないからです。
脱皮直前というごく限られた生態の状態の時しか獲ることができず、市場に出回る期間は11月後半から12月中くらいまでの約1ヶ月間という、非常に短い期間に限られます。

また、水揚げされる数が非常に少なく、大型の漁船が一回の航海で数千枚もの松葉ガニを獲ってきたとしても、その中に二枚皮の個体が含まれているのは、わずか十枚あるかないかという超レアなレベルです。

また、見た目が通常の松葉ガニと違うことや、身が出しづらいなど二枚皮特有の「訳あり」要素もあり、あまり市場には出回っていません。地元の人が好んで食べるツウしか知らないカニです。

いつでも獲れるわけではないし、誰でも食べられるものではない。様々な意味で、非常にレアなものです。
この時期を逃すと翌シーズンまで決して手に入らない、究極の季節限定品なのです。

希少であるがゆえの「タグ付き/無し」の混在

松葉ガニは漁獲時に、産地や品質などの特定の基準を満たした個体に、ブランドガニの証である「タグ」が付けられます。しかし、このカニは非常に水揚げが少ない希少品のため、漁獲時に特定の基準を満たし「タグ」がつけられた個体と、その基準をわずかに満たない「タグ無し」の個体が混在して入荷します。

どちらが獲れるかは漁次第となりますが、タグの有無にかかわらず、二枚皮松葉ガニとしての濃厚なカニミソと身の美味しさ、品質には影響はございません。超希少なカニを、産地直送でお届けするために、この点だけはご理解とご協力をお願い申し上げます。

二枚皮松葉ガニのおすすめの食べ方

二枚皮松葉ガニを最も美味しく、贅沢に味わうなら、なんといってもカニ鍋（蟹すき）がおすすめです。栄養が凝縮されたカニミソは、加熱することでさらに香りが引き立ちます。

このカニミソを甲羅から出して、出汁の中に溶け込ませてみてください。濃厚なミソのコクと旨味が鍋全体に広がり、その出汁で煮込んだ身は、通常のカニでは味わえない極上の風味をまといます。甘みの濃い身はミソが溶け込んだスープとの相性抜群！

また、シンプルに味わう茹でガニや焼きガニも絶品です。軽く甲羅ごと炙っていただく焼きガニは、香ばしさが加わり、ミソの濃厚さがさらに際立ちます。そこに甘みの濃い身を付けていただくと、これまた絶品です。

究極の冬の味覚を、様々な食べ方でご堪能ください。